フリーズドライ食品

「フリーズ」とは凍らせること、「ドライ」とは乾燥することです。
例えば、インスタントコーヒーを作る場合、コーヒーを乾燥させるため水分を取り除かなければいけません。
水分を取り除くためには沸騰させなければならず、そのためには100℃以上に熱し続け、コーヒーの水分を蒸発させなければなりません。
しかし、100℃で加熱し続けると、香りが飛んでしまうなど、様々な問題が発生します。
そこで、加熱しないで水分を蒸発させる方法を使います

ドライアイス(二酸化炭素の個体)は、低温では個体なのに、室温では気体になります。
つまり、液体の状態を通らず「個体→気体」と変化します。この反応を昇華(しょうか)と呼びます。

水は0.06気圧(気圧を低く)にすると、0.01℃以下の温度(低い温度)で昇華します
つまり、氷が水になることなく、直接、水蒸気になって出ていきます

【まとめ】
フリーズドライ食品は、食品を液体窒素を用いて、-40~-30℃のもとで急速に凍結し、細かい結晶となった水分を高い減圧下で昇華により乾燥させます。

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ドライアイスについて

参考文献 総合調理科学事典 食品の科学