※今回はネタ話です
バチルス属細菌は、非常に生産性が高く、さまざまな物質を分解する酵素を大量に生産するものが多い。
しかし、発酵食品に用いられるバチルス属細菌は納豆菌くらいである
一方で、工業的には非常に重要な微生物となっており、酵素の工業的な最大用途は洗濯用の洗剤である
洗剤用の酵素としては
●垢汚れを分解するプロテアーゼ
●油汚れを分解するリパーゼ
●食べ物のカスを分解するアミラーゼ
●汚れが絡みつく繊維を溶かすセルラーゼ
などが用いられる
商業用の洗剤用酵素として成立するためには
①アルカリ性の環境下で効くこと
②界面活性剤に対して強いこと
③アレルギー性がないこと
④水に溶けやすいこと
⑤大量生産できること
⑥保存性が良いこと
⑦高温で育成できる(生産性をあげるため)
こうした条件をすべてクリアする酵素を生産する微生物が探し出されて、実用化されているが、その大部分がバチルス属細菌である
参考文献 発酵の科学