※「食べることの心理学」から、一つの実験結果の紹介になります。
イギリスで行われた研究では、4~5歳の子供たちの食物嗜好は、食物のカロリーによって順位づけされるものであることが示された。
例えばある子どもの嗜好順序は「バナナ」「ジャガイモ」「豆」「ブドウ」であった。これは、単位重量あたりのカロリー値の順序であり、甘味の程度でもなく、タンパク質の含有量の違いでもない。
この研究から示唆されることは、子供たちがハンバーガー、フライドチキン、ドーナツなどに対する嗜好を容易に獲得するのは、それらはカロリーが高いからである。
一方で、野菜を好まないのは、カロリーが低いからである。
参考文献 食べることの心理学