脂(油)の多い食品は、温かく見える

今回は、主観的評価の話です。

食品の温度の主観的評価(見た目)は脂肪含有量に依存しているとある実験では示唆しています。
被験者に、類似製品2種類(高脂肪含有量および低脂肪含有量の2種)の知覚について尋ねたところ、2つの製品の温度が同じであるとき、脂肪が多い方が高い温度でより温かく冷たい温度ではより冷たさを感じにくいようでした。
これは、高脂肪含有量に関連する断熱効果に起因すると考えられています。

例 同じ温度帯の濃厚なアイスクリーム(高脂肪)とフローズンドリンク(低脂肪)を見比べたとき、フローズンドリンク(低脂肪)の方が冷たく見える。


ここからは主観です。
当然、「いやいや、俺はアイスクリーム(高脂肪)の方が冷たく見えるから」とか「別に同じ温度でしょ」など様々な意見があると思います。
今回はあくまで、【脂肪の含有量で見た目の感じる温度に影響がある人もいる】程度の認識でよいと思います。

味覚や香りから連想される色

参考文献 食感をめぐるサイエンス