料理の砂糖と塩の量について

例えばクッキーに入れる砂糖の量を少々間違っても、たいていは甘くておいしく食べれます。しかし、お吸い物に入れる食塩の量を少しでも間違えたら、もの足らなかったり塩辛く感じたりして、おいしくありません。

砂糖と食塩をくらべると、砂糖は体に必要なエネルギーとして消費されるため、常に摂取する必要があり、うすい砂糖水も濃い砂糖水もおいしいと判断されます。そして、仮に過剰に摂取しても体内に蓄えることができます

一方、食塩(塩化ナトリウム)も生きていくために必要です。しかも、細胞内・外のナトリウムイオンの濃度は厳密に一定でなくてはなりません。そして、砂糖と違い食塩は体内に蓄えることができません

体に必須の物質を蓄えられないということは、体が必要とする濃度(約0.9%)の食塩を常に取り続けなければならないということになり、※この濃度(約0.9%)の塩味を最もおいしく感じると考えられています。
※書籍によるが、大体0.8%~1.0%が人間が好む塩分濃度と書かれている。

塩の特性
食塩の代用品はない理由

参考文献 味のなんでも小辞典