キレ、のどごしとは

ビールなどには「キレがある」「のどごしがよい」などの表現がある。
これらの表現はよく使われるが、イマイチ意味が分からない言葉だ。

もともとキレ味とは、日本酒の醸造技術者が使っていた表現をビールの広告に引用してから登場した言葉とされている。その日本酒の世界で「キレがよい」とは「後味がすっきりし、軽快な感じ」、もしくは「飲み終わったあとに味が速やかに消える感じ」のに使っているのだ。
後味が残る感じの場合には、「キレが悪い」と表現されている。
本来のキレ味とは、「後味がどれくらい早く消えているか」で測る味だといえる。 長続きする味と長続きしにくい味

一方のどごしについては、こうである。
のどには、舌にない特殊な神経があり、この神経がビールや炭酸飲料を飲むと強く刺激される。のどが渇いてビールや炭酸飲料を飲むと、のどにある特殊な神経が刺激され、乾きが癒され快感を感じるのだが、この時の感覚こそが「のどごし」の感覚なのだ。だから、同じ飲料であっても、のどが渇いている時とそうでない時で、のどごしの感じ方は異なる。

また、現在はのどにある特殊な神経が関係していると考えられているが、まだわかっていないことも多いのが現状である。

ビールの辛口とは?

参考文献 「味覚力」を鍛えれば病気にならない