赤ちゃんの味蕾の数は成人の1.3倍あるとされている。もちろん、食経験がないので、複雑な味わいを感じる脳はあまり発達していなのだが、単純な味わいであれば、大人以上に感じることができる。
生まれた初めて味わうのは母乳だが、「母乳を飲んでくれない」「あるときは喜んで飲んでくれるのに、別の時には飲んでくれない」といったことがおこる場合がある。これは赤ちゃんの機嫌が悪いという場合だけではなく、実際に母乳の味が変化している場合がある。この変化は大人が飲んでもわかりにくいことがある。
正常な母乳には、ほのかな甘みとかすかなうま味があり、その他の味はあまりない。しかし、乳腺が詰まり気味になってしまうと、甘さがなくなり、塩味が強くなるので「しょっぱく」なる。
また、母乳を甘くするため甘いものを食べるのは間違い。甘いものばかり食べてしまうと、乳腺が詰まりやすくなってしまうので、逆に母乳がしょっぱくなってしまう。母親は栄養バランスの良い食事を心がけなければならない。
参考文献 「味覚力」を鍛えれば病気にならない