結構な数の人が「黄身が濃いと栄養価が高い」と思っている。
先に結論を言うと、黄身の色と栄養価は関係ない。
卵の黄身の色は、鶏のエサに含まれるカロテノイド色素(橙黄色から赤色)の量で決まる。(人参やパプリカなどに含まれる)
具体的な色素としては、キサントフィルに属するルテイン、ゼアキサンチンを主体に少量のクリプトキサンチンやβ-カロテン
鶏の餌はとうもろこしを基本に、様々な穀物や動物性原料を混ぜたものが一般的である。とうもろこしに、パプリカやマリーゴールドなどを加えるとオレンジ色に近い黄色になり、米ぬかなどを多めに混ぜると白っぽくなる。
近年は、米中心に育てられたホワイトエッグ(白い卵)も出回っている。ホワイトエッグは、脂質が100gあたり8.1gと通常の卵より2gもど少なく、カロリーも低めとなっている。
これらの卵は高級料理店でオムレツやデザートに使われている。
※ヨード卵は、商品名です。海藻を多く含む飼料を与えた鶏が生んだ卵。
また、赤い卵(赤玉、茶玉)の方が栄養価が優れているわけでもない。卵の色は鶏の種類によって決まっている。(※美味しいかどうかは個人の好み)
また、卵の殻の色は味や栄養価の違いを反映しているわけではない。
卵を産んだメンドリの種類によって決まる。
参考文献 タマゴの知識 料理と栄養の科学 食べ物のしくみとはたらき図鑑