年齢を重ねると、味覚は低下する。
このとき、変化の仕方は味によって異なり、砂糖の甘味を感じる最低の濃さは年齢であまり変わらないとされている。
一方で、塩の濃さに対する反応は年齢とともに感じにくくなる。
歳をとると塩辛いものを好むようになるのは、味覚の変化が味によって違うためである。
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年齢を重ねると、味覚は低下する。
このとき、変化の仕方は味によって異なり、砂糖の甘味を感じる最低の濃さは年齢であまり変わらないとされている。
一方で、塩の濃さに対する反応は年齢とともに感じにくくなる。
歳をとると塩辛いものを好むようになるのは、味覚の変化が味によって違うためである。
今回はネタ話です。
昔から塩は重要な食材であり、古代ギリシャでは、奴隷を買うのにその体重と同じ重さの塩を用いたなど貨幣として用いられていた。
また、古代ローマの兵士の給料は塩で支払われていた。
ラテン語で塩のことをサールと言い、英語のソルト(salt、塩)、サラリー(salary、給料)の語源となっている。
つまり、和製英語のサラリーマン(salaryman、給料生活者)は、塩が語源となっている。
のどの奥の神経は、水およびアルコールに対して敏感に反応する。
水に反応する喉の粘膜は、実はアルコールにはもっと敏感に反応する。
5%程度のアルコールの場合、水よりも明らかに大きな反応が生じ、アルコール濃度が高いほど反応が大きくなる。
ビールや日本酒を飲んでいると、のどごしの反応(コクや後味に相当する)が持続するが、塩気の物を食べると反応が収まる。
つまり、食塩がのどの粘膜に触れると、今まで生じた反応がリセットされる。これは、塩分濃度が高いほど抑制効果が高い。
【まとめ】
アルコールを飲んでいるときに、塩気の物を食べると喉の感覚がリセットし、再びアルコールがおいしく味わえる。
ここからは主観です。
ビールを飲むと塩気の物が食べたくなる現象がある。
しかし、日本酒を飲んでいても、同様に塩気のものが食べたくなるが、これは無意識にのどをリセットしたいと思っているのかもしれない。
エタノールの味
キレ、のどごしとは
ビールのドリンカビリティ
参考文献 美味の構造―なぜ「おいしい」のか