パンからビールを作る

今回はネタ話です

ピラミッドをつくっていた頃のエジプトでは、労働者にパンが支給されました。労働者は食べ残したパンを水に漬けて数日放置し、ビールにして飲んだとされています。

パンをつくるには水で練った小麦粉にイースト菌(酵母菌)を加え、しばらく放置します。すると、イースト菌がアルコール発酵を起こし、ブドウ糖を分解してアルコール(エタノール CH₃CH2OH)と二酸化炭素にし、この二酸化炭素が泡となってパンを膨らませます

現代のパンでは、この生地を高温で加熱するため、酵母菌は死んでしまいます
しかし、エジプト時代のパンは中まで焼けていなかったため、イースト菌が生き残っていました
結果、パンを水に浸したらイースト菌はアルコール発酵を再開し、ビール(ホップ抜き)をつくったとされています

参考文献 食品の科学