ミルクを飲むと下痢になる

ミルクを飲むとお腹が痛くなったり、下痢をおこしたりする症状を乳糖不耐症といいます
これは乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の働きが弱いことに原因があります

一般に、哺乳類の場合は生後しばらくはラクターゼの活性が高く、その後、徐々に低下していきます
つまり、子供の頃にミルクを飲んでも大丈夫だったが、大人になってミルクを飲むと下痢になる人が多い

また、ヨーグルトはある程度乳糖が分解されているため、大人になって食べても下痢にならない


ちなみに、「なぜ飲めなくなるのか?(ラクターゼの働きが弱くなるのか?)」っという話は、人類の進化論と関係すると考えられています

新生児の主なエネルギーは母乳(ミルク)となっているため、ラクターゼが必要となっている。しかし、ミルクを飲まない年齢になれば、ラクターゼという酵素は必要ないため、作り続けるのは無駄である
つまり、無駄にエネルギーがかかるのである。結果、遺伝的に作り続けていた人の割合は自然淘汰により減る。(現在と違い昔は食糧が少ないため自然界では不利なため

一方で、ヨーロッパやアフリカなどではミルクが飲める人の割合が多くなっている。
これは、1万年前以降にヤギやヒツジ、ウシの家畜化が始まったためである。
これにより、ラクターゼが大人になっても残っている人の方が有利(ミルクが飲めることでエネルギーの確保やカルシウムの補給ができ、多くの子供を残せる)になったため、自然淘汰により飲める人の割合が増えたのである。

参考文献 食品の科学 残酷な進化論