石窯(いしがま)が高温になる理由

一般的なオーブンでは、庫内温度は350℃程度までしか上げることができません。しかし、石窯(いしがま)では450℃~500℃の高温を保つことができるものがあります。

石窯がそのような高温に保たれるのは、使っているレンガが熱の伝わりにくい材質なので断熱効果が高く、石窯の熱が外に逃げないためです。
数ある断熱材の中でも、厚みのあるレンガは断熱効果が極めて高い素材だと言えます。また、レンガは高温に熱せられてもほとんど変形せず、1000℃以上の温度にも耐えられ、熱を蓄える力も大きいため冷たい外気が入り込んでも石窯内の温度がそれほど下がらないため高温を維持できるのです。

熱伝導について

参考文献 おいしさをつくる「熱」の科学