熱いお茶は飲めるのに、熱いお風呂には入れない理由

お風呂の温度の適温は39~43℃くらいで、それを超えると急に熱く感じ、50℃のお風呂につかることは、まずできません。しかし、入れたてのお茶やコーヒーなどは80℃以上はありそうです。
皮膚と口の中では、温度の感じ方にどのような違いがあるのでしょうか?

皮膚や口の中で温度を感じる場所を「温点」といい、ここに熱いお湯が接触し、熱さの情報を脳に伝えます。逆に温点が存在しない場所にいくら熱いお湯を接触させても、熱さを感じません

皮膚と口腔内を比べてみると、口腔内の方が温点が少ないため温度を感じにくくなります。(食道以降の消化管には温点はまったく存在しません。”のど元過ぎれば熱さ忘れる”という格言通りです)

また、実際の食事の際には、ふうふう吹いたり、唾液と混ぜ合わせたりしますので、飲み込む時には60℃くらいまで下がっており、より熱さを感じにくくなっています。これらが理由で、熱いお茶は飲めるのに、熱いお風呂には入れないのです。

気を付けなければならないのは、熱く感じないから火傷をしないわけではありません。ただ、口腔内は体表皮膚にくらべて火傷の治療が早いので、さほど気にならないのです。

参考文献 味のなんでも小辞典