炭酸飲料のシュワシュワの理由

炭酸飲料のシュワシュワ(ピリピリ、チクチク)という刺激味は、甘味や苦味などの基本味とは区別されます。
炭酸飲料のシュワシュワ感は、舌や口腔内に分布する三叉神経(さんさしんけい)の終末で受容されます。
三叉神経は、痛み(辛さ)、冷たさ、熱さなどを伝える神経です。

※炭酸ガスを直接、舌や口の中に吹き付けてもシュワシュワ感はほとんど生じない。つまり、この感覚は、気泡による物理刺激ではなく、化学刺激で生じると考えられる。


舌の上皮細胞には炭酸脱水酵素という酵素があり、この酵素による化学反応によりシュワシュワ感を感じると考えられている。
高山病の予防薬や縁内障の眼圧低下薬を服用した後に、副作用として炭酸の刺激が感じられなくなるという報告がある。これらの薬は、炭酸脱水阻害剤となっている


炭酸飲料を飲んだ時は、味は味覚神経経由、爽快感は三叉神経経由で脳に伝わり、その合わさった作用で味わっていることになります

炭酸が強くなると、味を弱くかんじてしまうものの、より強くさわやかさを感じます
炭酸が弱くなると、コーラの場合、甘重く感じます

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参考文献 味のなんでも小辞典 「うまい」の科学