気圧と機内食

飛行機の機内食は、通常の食事と違い気圧が大きく関係してくる

嗅覚については、気圧が低くなると

①揮発性物質の蒸発が容易になる
つまり、食品から香りがよくたつ

②一定の体積に含まれる空気量が減少する(空気が薄くなる)
つまり、香りを検知しにくくなる

①と②を合わせると
食品からは香りがよくたつが、空気が薄いためあまり香りを感じない


味覚(風味)については、気圧が低くなると

①空気が乾燥し、風味が感じにくくなる(口の唾液量が変化する)

②甘味や塩味については、味覚が約30%失われる(うま味は例外で、高度による影響を受けない)

 

全てをまとめると、高度9,000mでは、味覚、嗅覚がともに低下して、味気なくなる。もちろん、航空会社はこれを知っているため、濃い味付けで提供している会社もある。

標高と沸点
騒音と味覚について

参考文献 Cookin for Geeks フラウンホーファ研究所(ドイツ)